出生図とは?生まれた瞬間の空を写した一枚の地図

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産声を上げたその瞬間、空ではある特定の出来事が起きていました。太陽はある星座に、月は別の星座にあり、火星は自分の用事で出かけていて、東の地平線では黄道のある一度がちょうど昇りつつありました。誰も本人の意見など聞いてはくれません。出生図とは、その空を生まれた場所からぴたりと写し取り、大切に保存した一枚の写真にすぎません。

それだけのことですが、それがとても大きな意味を持ちます。出生図は予報ではなく、変わることもなく、成績表でもありません。占星術のほかのあらゆる技法が基準にする地図です。運勢は、今日の空が出生図にどう働きかけているかを描きます。相性の鑑定は、出生図を別の人の図と並べて読みます。リターン図は、ある天体が元の位置に戻ってきた瞬間に新しい図を作ります。どれもまず元の図が必要です。天気予報にも、どこの天気なのかという場所が欠かせないのと同じです。

出生図に必要なもの

必要なものは三つ。そして三つとも、多くの人が思っている以上に重要です。

日付は天体の位置を決めます。木星から冥王星までの動きの遅い天体については、日付だけでほぼすべてが決まります。冥王星はひとつの星座に十年以上とどまるため、同じ学年の全員が同じ冥王星の星座を持っています。占星術師が冥王星を個人よりも世代の特徴として読むのはこのためです。

時刻はハウスとアングルを決めます。東の地平線に昇っている度数であるアセンダントは、およそ四分ごとに一度ずつ動きます。一時間ずれれば十五度も動き、それだけでアセンダントの星座がまるごと変わってしまうことも珍しくありません。そうなれば、各天体が入るハウスもすべて変わります。

場所は地平線そのものを決めます。同じ瞬間をリスボンから見ても東京から見ても、天体が入る星座は同じですが、ハウスの配置はまったく異なります。

家族の中の懐疑派も、たいていこの例で納得します。二十分違いで生まれた双子を考えてみましょう。太陽も月も各天体も、ほとんど同じです。ところがアセンダントは約五度動いていて、それがちょうど星座の終わり近くにあった場合、一人は乙女座アセンダント、もう一人は天秤座アセンダントになることもあります。同じ両親、同じ誕生日ケーキ。それなのに一人はスパイスの瓶にラベルを貼って五十音順に並べ、もう一人は散らかった棚に向かって「ごめんね」と謝っている、ということになるのです。

出生図を構成する四つの要素

どの出生図も四つの要素からできています。これらを見分けられるようになれば、円形の図はもう電子回路の図面のようには見えなくなります。

天体は役者です。太陽は自己意識、月は感情的な欲求、水星は考え方、金星は大切にするものや愛するもの、火星は物事を追い求めるやり方を表し、さらに外惑星や月のノードまで続きます。それぞれが異なる原動力であり、どれひとつとしておまけの付属品ではありません。

星座は、各天体がどのようにふるまうかを表します。牡羊座の火星は、問題に一直線に向かっていきます。天秤座の火星も向かってはいきますが、その前に、全員がその計画に納得しているかどうかを確かめます。

ハウスは、それがどこで起きるのか、つまり各天体が働く人生の領域を表します。第10ハウスの金星は、愛と魅力を仕事にもたらします。第6ハウスの金星はそれを日々の習慣にもたらし、きっちり整理されたカレンダーへの度を越した愛着となって表れることもあるかもしれません。

アスペクトは天体同士の角度です。出生図が単なるリストではなく、一人の人物の描写になり始めるのはここからです。アスペクトを形成する天体同士は語り合います。協力し合い、言い争い、あるいは何かを貸し借りします。アスペクトが正確であるほど、その会話は大きな声になります。

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本格的な鑑定は、この四つの組み合わせです。「蟹座の月」はひとつの文にすぎません。「第10ハウスにある蟹座の月が土星とスクエア」となると、一人の人物が浮かび上がります。深く思いやり、それを人前で示し、そのうえ「ここまで気にかけるのは仕事として適切だろうか」と問いかける厳しい内なる声を抱えた人です。

すべての配置が同じ重さではありません

ここは、たいていの計算ツールが省いてしまう部分です。出生図は、同じ重さの十二の事実を並べたものではありません。アングル(アセンダント、天頂、ディセンダント、天底)の上にある天体は、ハウスの中ほどに静かに収まっている天体よりも重みがあります。複数の天体からアスペクトを受けている天体や、アセンダントの星座の支配星も同様です。

同じ太陽星座の二人がまるで似ていないことがあるのは、このためです。獅子座の二人を想像してみてください。一人目は太陽がアセンダントとコンジャンクション。獅子座らしさが誰の目にもまず飛び込んできます。温かく、目立ち、コーヒーを注文するだけでも少し芝居がかっています。二人目は太陽が第12ハウスにひっそりと隠れ、アセンダントには土星があります。同じ獅子座の心を持ちながら、控えめで慎重な外見の陰に隠れているため、周りからは恥ずかしがり屋だと思われています。もっとも、それはカラオケでマイクを握るまでの話です。当サイトの出生図レポートが配置を重みの順に並べているのは、まさにこのためです。声の大きい部分から先に読めるようになっています。

実在の出生図でも同じことがわかります。アルベルト・アインシュタインは魚座で、月は射手座、アセンダントは蟹座です。当サイトのアインシュタインについての記事も太陽から始まっています。しかし「魚座」とだけ聞けば、もっと夢見がちで、頑固さとは無縁の人物を思い浮かべるでしょう。頑固さ、頭の回転の速さ、そしてニュートンにさえ喧嘩を売る気概は、天職や社会的な顔を表す第10ハウスに牡羊座の水星、金星、土星が集まり、しかも水星が土星のすぐ近くにあるところから来ています。太陽星座は本のタイトルであって、あらすじではありません。

出生時刻がわからない場合は?

それでも出生図は作成でき、持っておく価値は十分にあります。天体の位置は一度未満の誤差で正確に出ます。例外は月で、一時間におよそ半度動くため、誕生日当日に星座を移動していない限り、月の星座は確実です。失われるのはアセンダント、天頂、そしてハウスです。誠実な読み方は、星座とアスペクトを読み、ハウスは「おおよそ」ではなく「不明」として扱うことです。当て推量のハウスは、ハウスがないよりも悪いものです。自信満々に間違えるからです。

時刻を知る手段があるなら、ぜひ調べてください。多くの国では出生証明書に、日本なら母子手帳に時刻が記されていますし、病院にも記録が残っています。母親というのは驚くほど多くのことを覚えているものです。お産が長引いた場合は特にそうです。

判決ではなく、描写です

出生図は、この先何が起きるか、何者にならなければならないかを告げるものではありません。ハードアスペクトが示すのは、繰り返し注意を求めてくる何かであって、言い渡された判決ではありません。ソフトアスペクトが示すのは、あまりにたやすく手に入るために無駄にしやすい何かです。どの出生図にも両方があります。憧れの人たちの出生図も例外ではなく、「自分の図にはハードアスペクトがひとつもない」と言う人は、まだよく見ていないだけです。

出生図が本当に役立つのは「気づき」です。うすうす感じていたパターンを目の当たりにして、ようやくそれを正確に言葉にできるようになること。たいていはそこで役に立ち始め、ときにはそこで笑いが生まれます。

準備ができたら、こちらで出生図を作成してください。その後は疑問の赴くままに進んでみましょう。天体をひとつずつ見ていくのも、天体同士のアスペクトを調べるのも、もう一枚の出生図を隣に並べてみるのもよいでしょう。

よくある質問

出生図とは何ですか?
生まれた瞬間に出生地から見た空の地図です。天体の星座と度数、その土地の地平線をもとに描かれるハウス、そしてすべての天体間のアスペクトが含まれます。出生図は変わることがなく、ほかのあらゆる技法の基準となります。

正確な出生時刻は必要ですか?
天体については必要ありません。通常は日付だけで十分です。アセンダント、天頂、ハウスについては必要です。アセンダントは四分ごとに一度動くため、一時間ずれると十五度動き、アセンダントの星座がまるごと変わってしまうこともあります。

出生時刻がなくても読めるのはどの部分ですか?
すべての天体の星座と度数、そして天体同士のすべてのアスペクトです。これだけで出生図の大部分になります。時刻の影響を受けるほど速く動くのは月だけで、それもその日に星座を移動した場合に限られます。ハウスは推測で埋めず、空けておきましょう。

どのハウスシステムを使っていますか?
プロフィールで設定したものを使います。初期設定は、西洋占星術師の多くが用いるプラシーダス法です。天体の位置はどのシステムでもまったく同じで、違いが出るのは各天体がどのハウスに入るかだけです。カスプの近くでは、実際によく違いが出ます。

「重要度順」とはどういう意味ですか?
レポートが配置を平板に並べるのではなく、それぞれの重みを判断しているという意味です。アングル上の天体、複数の天体からアスペクトを受けている天体、アセンダントの星座の支配星は、ハウスの中ほどに静かに収まっている天体よりも重みがあります。この順番で読むのが、その出生図が主に何を語っているのかをつかむ最短の道です。

出生図に良い悪いはありますか?
どちらでもありません。そうではないと言う人がいたら、何かを売りつけようとしているのでしょう。ハードアスペクトは繰り返し注意を求めてくるものを、ソフトアスペクトは手軽に手に入るぶん当たり前と思われがちなものを表します。どちらも情報であって、判決ではありません。